感情7号線

うつむいてるくらいがちょうどいい

世界がひとつになりませんように

 

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2019年1月15日 銀杏BOYZの武道館公演。

筆が遅くて、こういうブログは熱がまだ冷めないうちに早く書くべきものなんだろうけれど、4日近く経った今も熱が全然冷めない。


あの場所に魂を置いてきちゃった、みたいな感覚で心を奪われるというのはこういうことを言うんだなっていう気持ち。


1週間前も前日も当日も実感が湧かなくて、自分の目の前で峯田さんが歌うことなんて本当は嘘であり得ないことなんじゃないかと思っていたから、初めて銀杏BOYZを観るにしては全然緊張していなかった。

 


でもいざ目の前にすると本当に、本当に感動というかもしこの光景が現実であるならば生きていて良かったなという気持ちだった。


3曲目に「駆け抜けて性春」がきて、やっとこれが現実だって分かった。YUKIのパートを私たちに歌わせてくれて、大勢いる会場の人たちを感じることができた。この曲は(いつもひとりぼっちだけど)特にひとりぼっちを感じたときにずっと聴いていた曲だから感慨深すぎる。


次に歌った新曲が超良かった、あんまり聴き取れなかったけど歌詞の中に、二人だけの世界 を感じて、私は音楽は歌詞を重要視して聴いてしまうのですが 第三者の介入のない君と僕だけの世界 を歌った曲がなにより1番好きです。


5曲目に「骨」、早ぇ。滅茶苦茶楽しみにしていたから早すぎる。それにしても良すぎ。


6曲目の「恋は永遠」、早ぇ。
この感想は後半に書きます


その次に「夢で逢えたら」、きましたー!!
私の人生のテーマソング、って勝手に言ってるけど歌詞が“本当にそう”
ずっと聴きたかったので案の定涙が止まりませんでした。


…………とまあひとつずつ書くと終わらないので、「あいどんわなだい」からの「漂流教室」の流れ良すぎる くらいの言及で終わらせておいて………………


ピアノとともに「スローバラード」「光」っていう完璧感動の流れがあって、曲だけじゃなくてMCも本当に、どの場面のMCも伝える力が強すぎてこんな私に受け止めきれないんじゃないか、でも一生懸命峯田さんの話す言葉を聞こうとか思っていて、


そんな感動の流れからの「ボーイズ・オン・ザ・ラン」。
この瞬間が1番嬉しかったかもしれない。


ワンマンライブ前って、あの曲聴きたいなー、この曲は演奏するだろうけど、聴きたいなー、というのがあると思うんですけど、


この曲演奏するだろうけど聴きたい群に「夢で逢えたら」「骨」「エンジェルベイビー」「ぽあだむ」「BABY BABY」があって(そもそも初めて行くバンドなので演奏するだろうけどという予想するのもおかしいけど)


演奏しないかもしれないけど聴きたいな、の中に「トラッシュ」「惑星基地ベオウルフ」「YOU  & I VS. THE WORLD」「SKOOL KILL」があって、この群のトップに「ボーイズ・オン・ザ・ラン」があった。


だから曲の前に歌詞の一部分を発してくれた瞬間に失神しそうなくらい嬉しさが襲ってきた…。


「さよならを抱きしめても追いかけさせて」というフレーズが大好きです。


※ちなみにこの曲が好きすぎて同名の漫画を読み花沢健吾さんにどハマりした

 


ここからはエモすぎ「BABY BABY」みんなで歌った。
「僕たちは世界を変えることができない」で終わってしまうのかと思いきや本編ラストに「エンジェルベイビー」。


「どうして僕いつもひとりなんだろ ここじゃないどこかへ行きたかった」
というのは本当にそう


アンコール1発目の「ぽあだむ」は歌詞を間違えてやり直したものの、その空気こそが曲と相まって幸せ空間でしたね…


ぽあだむ、好きな男に歌ってほしい曲(なにそれ)のランキング上位にいる。(そしてこのランキングについてめちゃくちゃ語り合いたい)
この曲の初めて聴いた時の衝撃ったら無かった。「いっぱいあれ出しちゃいそうなの がまんしてるルルルー こぼれたらキッスしてね 苦いディストーションファズ」なんて歌詞、峯田さんしか書けないし歌えない、でもこんな良い歌詞を好きな男の人が歌ってくれたら最高でしょ。
こんな名曲が生み出された時代に生きてて良かった。


そう、私は生きてて良かったなんてこと滅多に思うことなく生きてるけどこの日だけは生きてて良かったという言葉の意味を噛み締められました。


峯田さんのMCで、「どんな手でも使っていいから生きて」っていうのが印象に残ったのと、あともうひとつ印象に残ったMCはその曲を聴いていた時の思い出が真空パックされている、というニュアンスの(一語一句ちゃんと覚えていられてなくて悔しい)
音楽は本当にこの力があると思う。何年も前に聴いていた曲でも、曲と思い出が一緒になって思い出されるということが多くて、中には良い思い出ばかりじゃないけどその辛かったこともこの曲と一緒に乗り越えたんだなあとか思って強くなれる気がする。

 


ここまで長々と、当たり障りのない感想を書いてきてしまったけど、ここから私が銀杏BOYZ聴き始めた時の話をします。

 


ライブに行ってしまうほど好きになったのは本当にここ最近で、正直愛を語っていても浅くなってしまう自分が悔しいほどです。
ちょうど一年前くらい?に、とあるきっかけがあって聴き始めたのがはじまり。きっかけはしょーもないので割愛。


大学3年の冬に銀杏BOYZ好きになる、って遅すぎ。
でも今はこの時期に好きになれて良かった、出逢えた時期が好きを加速してくれたんじゃないかなってポジティブに捉えるようにしています。そうじゃないと悲しいから。


一応、クリープハイプとコラボしたりしていて存在は知っていたし尾崎世界観の歌う援助交際iTunesで買ったり(私はiTunesが大嫌いなので滅多にないすごいこと!)


あと実は中学?高校?生くらいの時に1度TSUTAYAでCD借りてて、でもその時は良さが分からなかったのかあまり聴きこまず結局ウォークマンの肥やしになっていた。


同じ曲ばかり聴く病によりウォークマンの8割は肥やしだから肥やしになること自体は問題はないんだけど、なんであの時良さが分からなかったんだろう。
ひとりぼっちの青春真っ只中のあの頃にハマってしまっていたら、また何か変わっていたはず………。


なんていう思い入れが他のバンドより何倍も多くて、だからより一層目の前に峯田さんが現れた時は心底感動したしあの時の自分に教えてあげたいし(こんなに好きになっているんだよ!)、人生ってなにがあるか分からなくて面白いなと思う。

 


ここで羨ましくなってくるのは、昔から銀杏BOYZを好きだった人達。
ゴイステの頃から、とは言わないけど、過去の銀杏の良さを知った上で新作三部作を聴いてみたかったなぁという気持ちだけは強い強い。


だってすごくないですか 骨、エンジェルベイビー、恋は永遠。


YouTubeのコメント欄に 変わってしまった という言葉もちらほら見られたけど、昔から知っていればそういうことを言える資格がある訳だし、
変わる変わんない以前にこの3曲はどれひとつも劣ることなく全て良くて、
自分が好きなバンドがこんなにも良い曲を今も昔も作っている事実に埋もれてみたかったなと思った。


ライブ中での「恋は永遠」の感想に戻るけど、「僕らがいつかロックのレコードを聴かなくなっても ロックはふたりを あの日のふたりを きっと忘れないから」の歌詞の、ロックのレコードの部分を 銀杏BOYZ に替えて歌っていて、そこで意図していなかった涙がボロボロこぼれた。

 


これから社会人になって忙しくなってライブにも行けなくなって、要領が悪いから忙しいと趣味が疎かになりがちな私の性格じゃ音楽もきっと聴かなくなっちゃうんじゃないかなとかまさに考えていた時だったから、ひとりぼっちの学生時代を支えてくれていた音楽ともさよならなのかと思うと本当に怖い。だからこの歌詞とか峯田さんのMCみたいに、思い出と音楽が一緒になって心の中で忘れずにいられたらいいなと思う…。
(とかいって仕事しながらバリバリ趣味楽しんでいたらウケる)

 


あとは単純に、好きだったバンドの方向性が変わってどんどん好きじゃなくなって過去曲しか聴かなくなってそれも聴かなくなって……というのが多くて、これは自分のせいだけどそれも悲しいですよね。


さっきも名前だしたけど、クリープハイプは高校生の時から好きだし何より出す作品毎回最高で、ここまでくるともうずっと好きなんじゃないかという呪いみたいなものを感じて、
未来の誰かさんとクリープハイプの関係性が、今の私と銀杏BOYZの出会い方みたいな感じになったら良いなと思う。(誰の何?!)


アホ長いライブの感想になってしまったが、とにかくはじめての銀杏BOYZ、しかも武道館。このタイミングで開催してくれて良かった、行けて良かったです。

 


「もしも君が泣くならば」でアンコールでの演奏が終わりました。
客電がついて、ライブが3時間だったということを知る。いや、長っ  そんなワンマンありえない…… でも確実にあの場所に居られたことが本当に本当に嬉しかったんだ。